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連載|OPINION

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『連載|OPINION 社会のココを深く掘る。』は、社会にある様々なテーマにスポットライトを当てて、第一人者などに頭の中にある考えを聞きにいくインタビュー企画です。
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2019年11月の記事一覧

組織をハンドリングして人気企画を生み出す方法とは?|楽天株式会社 山岡まどか 前編

2019年4月より順次施行されている「働き方改革法案」ですが、施行されていると言いながら、働く側にとっては、まだまだ実感が湧かないというのが正直なところではないでしょうか? 働き方改革で大切なのは、マネージャーや経営陣の意識改革だと思いますが、その中でも大切なポイントの一つは、「チームとしてどう効率よく働き、成果を出すか?」です。 今回インタビューさせていただいたのは、楽天株式会社で働く山岡まどかさん。山岡さんは、みなさんご存じの楽天の超人気キャラクター「お買いものパンダ

ドラッグストアの未来を語る|日本チェーンドラッグストア協会 今西信幸 後編

ドラッグストアはますます日本人にとって必要不可欠な存在になる。そんなお話をうかがっているこの連載も最終回になりました。 今回は、ドラッグストア業界の今後について、詳しく聞いてみたいと思います。 今西信幸(いまにし・のぶゆき) 1970年 東京薬科大学薬学部薬学科卒業。1977年にみどり薬品(株)を設立し、代表取締役就任(2007年迄)。その後、1981年には医療法人 秀和会を設立し理事に就任(2004年迄)。1990年、東京医科大学で医学博士号を取得した後、2004年に、

ドラッグストアに求められる3つの役割|日本チェーンドラッグストア協会 今西信幸 中編

日本で勢いを増し続けているドラッグストア業界。その勢いは年を追うごとに加速する一方です。 そんな業界の今と今後について、前回に引き続き、日本チェーンドラッグストア協会、事務総長の今西信幸さんにお話をうかがいました。 今西信幸(いまにし・のぶゆき) 1970年 東京薬科大学薬学部薬学科卒業。1977年にみどり薬品(株)を設立し、代表取締役就任(2007年迄)。その後、1981年には医療法人 秀和会を設立し理事に就任(2004年迄)。1990年、東京医科大学で医学博士号を取得

ドラッグストア業界の今|日本チェーンドラッグストア協会 今西信幸 前編

みなさんは、「ドラッグストア」と聞いて、何を思い浮かべますか? 日本はその昔、街には必ず「薬局」という存在がありました。 それが時代が代わり、薬以外の健康食品や介護用品、日用品なども売る「ドラッグストアー」が台頭し、今では大手チェーンが台頭、業界ではM&Aが加速して、将来的には数社による寡占化が避けられない、とも言われています。 そして、「なんでも買える便利な店」から、「日本人の健康に密接に関わる存在」へと変化を遂げるとも囁かれています。 果たして、ドラッグストア業界

再生医療と社会のこれから|日本再生医療学会理事 八代嘉美 後編

再生医療の基本的なお話から、最前線まで、色々な切り口で八代先生にお聞きしてきた連載も今回が最終回となりました。 今回は再生医療と我々の社会とのかかわりについてお聞きしたいと思います。 八代嘉美(やしろ・よしみ) 日本再生医療学会理事。神奈川県立保健福祉大学教授。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。造血幹細胞研究で学位を取得後、科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究および再生医療に関する社会受容の形成やコスト面などの社会実装に関する研究を行う。2009年東京大学大学院医学

再生医療をより深く知る|日本再生医療学会理事 八代嘉美 中編

自分と同じ性質の細胞をつくりだす「自己複製能」。 そして体の中で、何らかの役割を果たす細胞へと変化する「分化能」を併せ持つ細胞=「幹細胞」。 この二つが、再生医療の一つのキーワードである、というお話を前回お聞きしました。 今回はこの幹細胞について、もう少し詳しくお聞きしたいと思います。 八代嘉美(やしろ・よしみ) 日本再生医療学会理事。神奈川県立保健福祉大学教授。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。造血幹細胞研究で学位を取得後、科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究

再生医療って何だろう?|日本再生医療学会理事 八代嘉美 前編

再生医療と聞いて、一般の読者が思い浮かぶことはなんでしょうか? やはり日本中で話題となった、京都大学の山中伸弥教授、そしてノーベル賞を受賞したiPS細胞の研究でしょうか? でも多くの人にとって、山中先生の話やiPS細胞、そして再生医療と聞いても、具体的にはなんのことだか今ひとつピンとこないと思います。 「再生医療って、人間の体が作れるの?」 「どんな大きな怪我でも治せちゃうの?」 そんな単純な疑問を多くの人が持っているのではないでしょうか? そこで今回は、長きにわた

宇宙ビジネスのこれから|宇宙法専門家 北村尚弘 後編

宇宙ビジネスは、まさに「これからの業界」という印象を受けていますが、今のトレンド、これからの展望は果たしてどうなのでしょうか? 宇宙法から宇宙ビジネスに迫る企画、今回が最終回です。 北村尚弘(きたむら なおひろ) 2013年より弁護士として活動。JAXAでのインターンをきっかけに、宇宙ビジネスに関わる。宇宙ビジネスに関する複数の団体に所属するほか、弁護士有志にて『日本スペースロー研究会』を立ち上げ、宇宙ビジネスをサポートしている。所属団体として、東京弁護士会、弁護士活動領

無重力の世界の法律って?|宇宙法専門家 北村尚弘 中編

前回、宇宙ビジネスにかかわってきそうな様々な法律の概論についてお話をうかがいました。 今回は、具体的に宇宙ではどんなビジネスが可能か?というお話を中心にお聞きしたいと思います。 北村尚弘(きたむら なおひろ) 2013年より弁護士として活動。JAXAでのインターンをきっかけに、宇宙ビジネスに関わる。宇宙ビジネスに関する複数の団体に所属するほか、弁護士有志にて『日本スペースロー研究会』を立ち上げ、宇宙ビジネスをサポートしている。所属団体として、東京弁護士会、弁護士活動領域拡

宇宙法って知ってますか?|宇宙法専門家 北村尚弘 前編

今、宇宙ビジネスが注目され始めています。 人が活動するのですから、宇宙空間でも法律があるはず。いわゆる「宇宙法」などと呼ばれるものです。 しかし、私たちは宇宙法についてよくわかりません。 そこで今回は、法律という観点から宇宙をとらえ、そこから宇宙ビジネスの最先端に光を当てていきたいと考えています。 お話を聞いたのは、宇宙ビジネスに関係した法律に詳しい、弁護士の北村尚弘先生です。 北村尚弘(きたむら なおひろ) 2013年より弁護士として活動。JAXAでのインターンを

不老不死の時代は来るのか?|バイオインダストリー協会 田中雅治/中川智 後編

バイオテクノロジーの世界に迫るこの連載も、いよいよ最終回となりました。 前回はバイオテクノロジーの現在についてお話をうがかいましたが、今回は、「不老不死」について迫りたいと思います。 田中 雅治(たなか・まさはる)[左] (一財)バイオインダストリー協会(JBA) 先端技術・開発部部長 1962年青森県生まれ。1988年新潟大学大学院農学研究科修士課程修了。1988年4月小野薬品工業㈱入社後直ぐに福井医科大学(当時)にて人体病理学の研修を受け、小野薬品では安全性評価に従事

我々はどうバイオインダストリーの恩恵を受けているのか?|バイオインダストリー協会 田中雅治/中川智 中編

お酒を作るテクノロジーなどから生まれたバイオインダストリー。 今最先端ではどのようなことが起きているのでしょうか? 今回も、前回に引き続き、一般財団法人バイオインダストリー協会の田中さんと中川さんにお話をうかがいました。 田中 雅治(たなか・まさはる)[左] (一財)バイオインダストリー協会(JBA) 先端技術・開発部部長 1962年青森県生まれ。1988年新潟大学大学院農学研究科修士課程修了。1988年4月小野薬品工業㈱入社後直ぐに福井医科大学(当時)にて人体病理学の

不老不死をバイオテクノロジーから考える バイオインダストリー協会 田中雅治/中川智 前編

みなさんは、「バイオテクノロジー」という言葉、聞いたことありますか? たまにニュースで出て来ますが、しっかりとその言葉を説明できる人は、結構少ないのではないでしょうか? それもそのはず、「バイオテクノロジー」は、農業や医学、生物学など、様々な分野で必要不可欠なテクノロジーなので、「バイオテクノロジー」それ自体がそもそも何か?というのが、一般の人にはわかりづらくなってしまっているからだと思います。 今回の連載は、そんな「バイオテクノロジー」について、一般財団法人バイオイ