マガジンのカバー画像

連載|OPINION

164
『連載|OPINION 社会のココを深く掘る。』は、社会にある様々なテーマにスポットライトを当てて、第一人者などに頭の中にある考えを聞きにいくインタビュー企画です。
運営しているクリエイター

#外食産業

回転寿司業界が成長するのに大切なこと |回転寿司評論家・米川伸生 後編

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 今や回転寿司屋の前に並んでいるのは、日本人よりも外国人観光客のほうが多いのでは?と思うぐらいお寿司は海外の観光客に大人気です。 「外国の人は、生の魚は食べない」なんて数十年前は言われていましたが、世界的な日本食ブームが沸き起こっている昨今、それは遠い昔の話のようです。 さて今回は、インバウンドと回転寿司について、お話をうかがいたいと思います。 米川伸生(よねかわ・のぶお) 回転寿司評論家。

美味しい寿司の裏側にある企業努力 |回転寿司評論家・米川伸生 中編

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 前回は、回転寿司業界のイノベーションについてうかがいました。 今回は、回転寿司のお金と経営を中心に語っていただきます。 前回と同じく、回転寿司評論家の米川伸生さんにお話をうかがいました。 米川伸生(よねかわ・のぶお) 回転寿司評論家。2007年テレビ東京「TVチャンピオン2」回転寿司通選手権王。「回転寿司はアミューズメントパークである!」をモットーに日々、全国各地の回転寿司店を駆け巡ってい

最近の回転寿司が美味しい理由 |回転寿司評論家・米川伸生 前編

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 回転寿司が今のように大流行する遥か昔、「渡る世間に鬼はなし」ということわざをもじって、「回る寿司屋にウニはなし」という言葉がありました。 昔の回転寿司は「安かろう、悪かろう」だったことを、よく表しているフレーズです。 ですが今では、職人さんが握るお寿司屋さんに引けを取らない回転寿司屋がたくさん出てきており、 「回る寿司屋=悪いイメージ」 という固定観念はすっかり無くなった印象です。 今

これからの外食産業に必要なこと|亜細亜大学経営学部 横川潤 第4話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 3回にわたって外食産業業界に詳しい横川先生に、業界の「過去と今」について語っていただきました。 決して明るい話ばかりではありませんでしたが、この先の未来はどうなのでしょうか? 最終回は外食産業の未来について語っていただきます。 横川潤(よこかわ・じゅん) 1962年長野県諏訪市で生まれ、東京都国立市で育つ。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科教授。慶大法学部法律学科卒、同大学

外食産業、新たな可能性と問題点|亜細亜大学経営学部 横川潤 第3話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 前回、人手不足という深刻な問題を抱える外食産業業界のお話をうかがいました。 今回も、業界が抱える別の問題について迫ってみたいと思います。 前回と同じく、外食産業に詳しい、亜細亜大学の横川潤先生にお話をお聞きします。 横川潤(よこかわ・じゅん) 1962年長野県諏訪市で生まれ、東京都国立市で育つ。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科教授。慶大法学部法律学科卒、同大学院修了後、1

「インフラ」となった日本の外食産業|亜細亜大学経営学部 横川潤 第2話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 外食産業大国の日本における、ここ50年の歴史を前回語っていただきました。 今回はそんな外食産業の現在について、前回と同じく外食産業に詳しい、亜細亜大学の横川潤先生にお話をお聞きします。 横川潤(よこかわ・じゅん) 1962年長野県諏訪市で生まれ、東京都国立市で育つ。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科教授。慶大法学部法律学科卒、同大学院修了後、1988年~1994年NY在住。ニュ

外食産業「むかし」と「いま」|亜細亜大学経営学部 横川潤 第1話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 昭和の時代、「レストラン」という言葉の響きには夢とロマンがありました。 お子様ランチやオムライス、ルーとご飯が別々に盛られたカレーライス。庶民にとってレストランは、食のテーマパークでした。 それからマクドナルドが上陸し、「早い、安い、旨い」の牛丼屋が庶民の胃袋を支え、今は種々雑多なレストランがあちこちに並んでいます。 そして日本の外食文化は、海外からも高い評価を受け、多くの企業が海外へ進出