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連載|OPINION

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『連載|OPINION 社会のココを深く掘る。』は、社会にある様々なテーマにスポットライトを当てて、第一人者などに頭の中にある考えを聞きにいくインタビュー企画です。
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#eスポーツ

企業も地方自治体も大注目!? eスポーツの行方はどこ?|筧誠一郎・後編

取材・文/河鐘基(ロボティア)、写真/荻原美津雄、取材・編集/鈴木隆文(FOUND編集部) (前編はこちら) 世界では約1000億円の市場があり、日本でも本格的にスポンサーの投資が始まったeスポーツ産業。 その実情は、まだまだ生まれたての赤ちゃんのような状態ですが、その分、今後の可能性はとても大きいと筧氏は解説します。日本では、一昨年頃からメディアが取り上げたことをきっかけに、eスポーツの認知が一気に進みました。 また、報道を見た各産業従事者たちは、eスポーツが持つ経済

誰もが楽しめるeスポーツのお金と可能性|筧誠一郎・前編

ゲームはもはや遊びではなく、プロが活躍するれっきとしたスポーツ産業のひとつになろうとしています。 今回、日本でも有数のeスポーツの専門家であり、仕掛人でもある筧誠一郎氏にお話しをお伺いしました。 筧氏は広告代理店大手・電通に勤務し、約20年間、音楽およびゲーム関連の仕事に従事していました。ところが、2006年にeスポーツという産業を知り衝撃を受けたと言います。 日本ではプレーヤーが輝けず“オタク”と呼ばれて後ろ指さされる。それが、世界では国を背負って賞金をもらうプロが登

eスポーツにもっとエンターテインメントを | ゲームジャーナリスト 野安ゆきお 第3話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) eスポーツは、見方を変えれば、過去のスポーツの価値観を変える可能性も秘めていることを前回はお聞きしました。 今回はeスポーツの日本における可能性について、前回同様ゲームジャーナリストの野安氏にうかがいます。 野安ゆきお(のやす・ゆきお) 1968年東京生まれ。ゲームジャーナリスト。 ファミコン時代からゲーム雑誌、ゲーム攻略本などの執筆・編集を手掛け、これまで作成したゲーム関連書籍は100冊を

eスポーツの課題と可能性 | ゲームジャーナリスト 野安ゆきお 第2話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) さまざまな大会や、競技会で取り上げられ始めているeスポーツ。 いよいよオリンピックにも採用を検討か? という中で、そう一筋縄ではいかない現実があるそうです。 前回に引き続き、eスポーツの現状とこれからを、ゲームジャーナリストの野安氏に語っていただきます。 野安ゆきお(のやす・ゆきお) 1968年東京生まれ。ゲームジャーナリスト。 ファミコン時代からゲーム雑誌、ゲーム攻略本などの執筆・編集を

eスポーツはTVゲームの枠を超えるか? | ゲームジャーナリスト 野安ゆきお 第1話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 高額化する賞金や、オリンピックの種目になるのでは? と話題を呼んでいるeスポーツ。その一方で、 「なぜテレビゲームなのにスポーツ?」 「テレビゲーム遊びなのに、なんでオリンピックに?」 と疑問を呈する声も多く上がっています。 家のテレビで個人が楽しむテレビゲームが、テクノロジーの普及により、多くの人を巻き込み、大きなお金が動くビジネスになろうとしてます。 eスポーツはこの先、どういう展