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【四国編】四国企業が、阿波踊り力でニッポンを支えているって、それホント?

四国人ならではの「情熱」

四国の徳島で生まれた「阿波踊り」は、日本人ならほぼ誰もが知っている祭りである。また四国・高知発祥で、よさこい踊りを舞うよさこい祭りも、多くの日本人が知っている。どちらの踊り・祭りも、ン万人、ン十万人という人々を「熱狂」させる巨大な行事だ。熱い四国の人々が、乱舞するこのお祭りは、四国人ならではの「情熱」に支えられている。

どんな情熱かと言えば、「縁の下の力持ち的な情熱」だ。そんな風に呼びたい理由は、この祭りでの踊りが、誰か一人が目立つわけではない群舞だからである。つまり、一人一人が縁の下の力持ちとも言える踊り、と言うわけだ。「阿波踊り力」なんて呼んでみたっていいかもしれない。

さて、この踊りほどのエネルギーを持った四国の民であれば、他に何かビジネスの面でも大きなことを成し遂げられるのではないか?という気がしてくる。そう実際に調べてみれば、四国には、ほとんどの日本人が知らない、けれど、日本人なら知っておきたい企業がいくつもある。

中でも、今回紹介したいと考えたのは、四国生まれの縁の下の力持ち企業である。四国には、知名度はそれほど高くないのに技術では世界トップクラスだったり、ある分野に特化してなら日本トップシェアの製品を持つ企業が多い。しかも彼らの技術は、日本にとって、必要不可欠なものだったりする。

では早速紹介してみよう。馴染みないプロダクトだけに「?」も浮かびやすいと思うが、一つ一つ、解説しよう!この3社のプロダクトを理解できたら、普段目にするニッポンの縁の下の力持ち企業のウンチクを、ひととき語れるようになってしまうだろう。

四国生まれのニッポンの縁の下の力持ち企業 #1

まず1社目となる企業は、産業用ボイラー、特に「小型貫流ボイラー」で国内シェアトップを誇る三浦工業という会社だ。イキナリ出てきた「ボイラー」という難しげな単語。ボイラーってなに?と思った人は、きっと素直に疑問を抱ける人だ。

ボイラー=”Boiler”とは「“Boil”するもの」、「沸かすもの」のことだ。このボイラー、滅多に意識されることがない存在なのだが、人間の暮らしを回すために、極めて重要な役割を背負っている。例えば、工場・ビル・デパート・マンション・病院・ホテルなどの大型ビルは、熱源としてボイラーが利活用されている。

まあ、生活者がイメージできるように身近なものになぞらえてみたい。まず、湯を沸かす際に用いる「やかん」を想像してみてほしい。「やかん」に水を入れて、火にかける。すると当然、中に入っている水は沸騰する。水が沸騰したということは、水がお湯となったということだ。さらにそこには、蒸気が発生する。やかんに入れられた「水」は「お湯」となり「蒸気」となったわけだ。そして、これと同じ原理のことを行い、「水」と「お湯」をうまく使っているのが、ボイラー装置というわけである。

で、このボイラーの分野でトップレベルの技術を提供するのが、四国は愛媛県に本拠地を構えるボイラーおよび関連機器などをつくって、売って、メンテする会社、三浦工業なのである。まさに、ニッポンの縁の下の力持ちだ。

四国生まれのニッポンの縁の下の力持ち企業 #2

そして2つ目の企業は、クレーンや高所作業車などをつくって売っている会社、タダノだ。クレーンとは、工事現場で見られるプロントザウルスの首と頭のような姿形をした機械である。

これら製品を生み出すタダノという会社は、100年も続く会社であり、鉄工所から発展して日本初の油圧式クレーンを1950年代に開発。以来国内トップシェアを誇ってきている。同社のクレーンは日本中、いろんな建設現場で見られるので、まさにニッポンを支える縁の下の力持ち企業である。

四国生まれのニッポンの縁の下の力持ち企業 #3

そして3つ目として紹介したい企業は、技研製作所という会社である。この会社が柱としているのが「インプラント工法」というもの。これも聞いたことがない人は多いだろうナ。技研は、この工法を世界に先駆け提唱し、実践しているトップランナーだ。

「インプラント」というと、歯茎に突き刺すように打ち込む人工歯を想像する人も少なくないと思うが、イメージ的には間違っていない。地球の地盤に杭を打ち込むことで地震や津波に強い構造物を建てられる、という工法で、防災や減災に役立てられるのだ。

もちろん311以降、首都直下型地震や南海トラフ地震などに備えて、同社の独創的な工法は大きな注目を集めて、日本各地だけではなく海を渡った海外でも求められる技術になっている。今やニッポンだけではなく、セカイのことも縁の下で支える企業である。

以上が、知る人ぞ知る!ニッポンを縁の下で支える四国企業、3社だ。少しはウンチク語れる気がしてきたでしょ?

ニッチなニーズを探求し、突き詰めていける四国人のDNA。タンタンコツコツと、チームワークによる仕事を積み上げられる四国人のDNA。それはなんだか、阿波踊りやよさこい踊りの群舞にも似ている気がしてならない。

きっと四国企業に勤める仕事人たちは、仕事という舞をイノベーティブに進化させながら、何十年にも渡り試行錯誤を繰り返して、日本のみならず世界でも勝負できる独自の商品を極めてきたのだ。なんと、アッパレな縁の下の力持ちたちがいる土地なのか。四国という土地に対して想いを馳せたなら、湧いてくるのはそんな感慨深い想いなのであった。

以上が、知る人ぞ知る!ニッポンを縁の下で支える四国企業、3社だ。少しはウンチク語れる気がしてきたでしょ?

四国人のDNA

ニッチなニーズを探求し、突き詰めていける四国人のDNA。タンタンコツコツと、チームワークによる仕事を積み上げられる四国人のDNA。それはなんだか、阿波踊りやよさこい踊りの群舞にも似ている気がしてならない。

きっと四国企業に勤める仕事人たちは、仕事という舞をイノベーティブに進化させながら、何十年にも渡り試行錯誤を繰り返して、日本のみならず世界でも勝負できる独自の商品を極めてきたのだ。なんと、アッパレな縁の下の力持ちたちがいる土地なのか。四国という土地に対して想いを馳せたなら、湧いてくるのはそんな感慨深い想いなのであった。

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