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人生の”ゴール”が分からないと最適ルートはアドバイスできない|家計再生コンサルタント・横山光昭 第2話

今回は投資をするうえでの「ゴール」の重要性について伺いました。「目標」を持って行動することの重要性を再認識させられる内容となっていますので、ぜひお読みください!

横山さんプロフィール写真

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。
https://myfp.jp/

個人のお金の悩みを解決したいと奔走するファイナンシャルプランナー。
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の問題の抜本的解決、確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。各種メディアへの執筆・講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は110冊、累計330万部となる。

―横山さんはどういうタイミングでお客様に投資の話を切り出すのでしょうか?

まず大前提として、やりたくない人には無理に勧めないです。投資はやりたいならやれば良いものだと思います。ただ、「やってみたい」という人は年々増えている印象ではあります。「投資できる自分」になりたいという願望を持っている方は多いようなのです。投資をすることが、結果的に更なる家計改善に繋がることもあります。投資できるお金を捻出するために無駄使いは止めるという良い循環が生まれるんですよ。「節約」自体を目標にしても、なかなかお尻に火がつかないものなので、投資を原動力にするのは結構効果があったりします。

あと、投資への考え方について男女差は明確に感じますね。男性は「ゲーム性」が大事で、女性は「現実感」を大事にしていることが多い印象です。なので、そういう傾向に合わせて投資の話をしたりします。いずれにしても、投資に対する誤解はかなり根深いので、1歩1歩時間をかけて丁寧に解いていくしかないです。ただ、経験則としては、丁寧にやっていけば分かってもらえる確率はかなり高いですね。

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―やはりアドバイスする側にも根気が必要ということですね。そうは言っても、投資には向かない人もいると思いますが、どんな人ですか?

「変動」することに耐えられない人は難しいです。日々上下に株価が変動すること自体が気になってしまい、日常生活に支障をきたす人もいたりしますからね。ただ、生活資金としてしっかりベースとなる貯金を作り、それとは別に変動しても大丈夫なお金でやれば良いですよとアドバイスするとだいぶ心理的には楽になるようです。

具体的には、初心者にはバランス型のインデックス投信が向いているとは思いますが、アクティブ投信、個別株、FX、金などやりたければやれば良いと思います。その場合、「コア・サテライト戦略」の考え方でやるのが重要ですがね。

―確かに「変動」にそもそも耐えられない人には投資は厳しいかもしれませんね。投資をするにあたって何が大切だと思いますか?

「自分はいったいどうしたいのか?」ということが分かっていることが重要ですね。人は人、自分は自分と、分けて考えられるようになる必要があります。ネットや本でおすすめされることの前提条件は、自分が置かれているものと同じとは限らないですから。しっかりと割り引いて考える必要があります。

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ですから、漠然と「良い商品をください!」というスタンスではダメなんです。やはり、自分がどこを目指しているのか?今どういう状態なのか?などが分からないことには、自分にとっての「最適」な商品は導き出せないですから。あと、金融商品の中身や仕組みが自分では理解できないものは基本的には買ってはいけませんね。

―しかし、正直なところ「やりたいこと」が分かっている人なんて少ないのではないかと思います。それぞれの「目標」はどうやって炙り出すのですか?

それはその通りだと思います。なので、お客様とのやりとりのなかから丁寧に探っていくしかないのです。目標らしきものが出てきたら、その解像度を上げて、さらにそれを短期的目標にブレイクダウンさせていくお手伝いをします。長期的な目標を達成するモチベーション維持のためには、意識して短期的なゴールを1つ1つクリアしていくのが効果的です。あとは、とにかく無理のない範囲で継続していくのが大事ですね。大人になってから、仕事以外で具体的な「目標」を持つということもなかなかないので、難しいことは間違いないですね。

―「目標」の重要性は良く分かりましたし、とにかく「自己対話」するしかないということですね。ところで、なぜ「お金」に対して日本人はネガティブなんだと思いますか?

確かに日本ではお金についてネガティブな空気が充満していますよね。お金は基本的に、「いやらしいもの」「汚いもの」「悪いもの」と思われています。投資については、働かないでお金を稼ぐことなので、「ズルい」「けしからん」という印象もあるのかもしれません。

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私はお金は本当に大切なものだと思いますし、「大好き」だと公言しています(笑)。もちろん、手段であって目的ではないですが、現代社会においては生きるために必要不可欠ですし、選択肢を大きく広げてくれるものだと思います。

お金に対する印象がこのようにネガティブになってしまったのは、やはり親の影響が大きいと思いますね。私も自分が大学に進学しようとしたときに、授業料は払えるのかと両親に率直に聞いてみたいんです。親に金銭的負担をかけたくなかったので。そうしたら、「子供なんて親の収入なんか心配するもんじゃない!なんとかする!」と怒られたんですよね(笑)。子供にはお金の心配をかけないのが親の責任というか、プライドでもあるというか、そういう部分があるんでしょうね。

私自身は子供にしっかりとお金のことに向き合って欲しいので、月1回ペースで「家族マネー会議」というのも開催しています。私は子供が6人いるので、いつも大会議になります(笑)。話し合う内容としては、今月の収入、支出、その差分、各種金融商品の運用結果などです。

【編集者の感想】
「目標」を持つことの重要性を再認識することができました。投資はあくまでも「手段」であって「目的」ではないということを思い出す回となりました。また、昨今はテクノロジー全盛期で、AIの台頭を警戒する声もありますが、「何をやりたいのか?どこを目指して生きるのか?」などを聞き出すのは、やはり人間にしかできないのではないかとも感じました。(つづく)
家計再生コンサルタント・横山光昭
【第1話】お金と真剣に向き合うには”ジブンゴト化”が必要
【第2話】人生の”ゴール”が分からないと最適ルートはアドバイスできない
【第3話】横山家の「家族マネー会議」を大公開!

※取材・文・編集/野水瑛介(FOUND編集部)、写真/荻原美津雄

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